韓国の古典小説《沈淸伝》のあらすじとリメイクされた韓国ドラマ・漫画、そして韓国の観光地を紹介

父親のために死を選ぶ少女《沈淸伝》

父親のために海に身を投げた少女の話

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こんにちは!新沙のあの子です。

 

このページでは、韓国の古典小説、パンソリ系小説の《沈淸伝》(シムチョンジョン)について紹介したいと思います。
《沈淸伝》は映画やドラマ、演劇、漫画などにもなっていて、韓国ではとても有名な親孝行話です。

 

《沈淸伝》のあらすじと、韓国ドラマ『ヨンワン様のご加護』について、そしてリメイク漫画や《沈淸伝》にまつわる韓国の観光地について紹介します。

 

 

実はあの話題のドラマのモチーフ

父親のために死を選ぶ少女《沈淸伝》

 

韓国ドラマ『ヨンワン様のご加護』(Blessing of the Sea/용왕님 보우하사)をご存知ですか?
2019年1月からMBCで放送された連続ドラマです。
主演のイ・ソヨン、ジェヒ、チョ・アン、キム・ヒョンミンなど実力派&人気俳優が出演し注目を浴びましたね。

 

『ヨンワン様のご加護』は先天的に1億種類の色を区別することができ、世界中の何千もの色を読み取る絶対視覚を持つ女性・沈清と
白黒でしか世界を見ることができないピアニストであるマ・プンドを中心に繰り広げられる話です。

 

主人公の沈清役は女優イ・ソヨンさん。
マ・プンド役は俳優ジェヒさんが務めました。
女優イ・ソヨンさんが演じる沈清は、絶対視覚能力を持つ明るい性格の持ち主で、亡くなった父の秘密を探している中でピアニストのマ・プンドに出会います。

 

この『ヨンワン様のご加護』は、実は韓国の古典小説《沈清伝》をモチーフにした、現代版沈清伝なんです。

 

このドラマの主人公の名前が「沈清(심청)」という名前だったり、父親との関係、そして世界がモノトーンに見えるマ・プンドが登場するのは全て1つの古典小説からインスピレーションを得て作られた設定だからなんですね。

 

ドラマでは大分脚色していて、より現代風に描かれていますが、原作の古典小説《沈淸伝》は一体どのような内容なのでしょう。
以下に《沈淸伝》のあらすじを載せます。

 

 

父親のために死を選ぶ少女《沈淸伝》

3分で分かる!沈淸伝のあらすじ

幼い頃母を亡くしたシムチョン、貧しくて目が見えない父親の下で育つ

 

 今の黄海道(ファンヘド)黄州(ファンジュ)桃花洞(ドファドン)という村に、シムハッギュという目の見えない人がいました。彼は妻の郭(グァク)氏夫人とともに仲良く暮らしていました。そんなある日、郭氏夫人が娘を産み、7日後に亡くなってしまいました。シムハッギュは娘にシムチョンという名前をつけてあげました。そして、近所の人にミルクを分けてもらいながら大事にシムチョンを育てました。

 

このように幼い頃お母さんがすぐ亡くなり、お父さんが1人で育てたシムチョンは、とてもお父さん思いの良い子に育ちました。

 

シムハクギュ、目が見えるようになると聞いて、供養米300石を仏さまに捧げる

 

 ある日、シムハクギュは橋を渡っている途中川に落ちてしまいます。シムハクギュが溺れて死にそうになったとき、通りすがりの夢恩寺(モンウンサ)のお坊さんに助けてもらいました。夢恩寺のお坊さんは、目が見えないまま生きていくシムハクギュを憐れんで、供養米を300石、仏さまに捧げたら、目が見えるようになると教えてあげました。
これを聞いたシムハクギュはとっさに供養米300石をお寺に供養すると約束してしまいました。

 

父の目を治すための供養米300石を手に入れるために、シムチョンは印塘水に身を投げる

 

 この事を知ったシムチョンは、300石の供養米の代価に南京の商人にその身を売り、印塘水(インダンス)に身を投げることにしました。 印塘水という海には悪魔が住んでいて、いつも洪水を起こして人を困らせていたのです。
 災悪を免れるためには身体の綺麗な処女を悪魔に捧げなければならなかったので、商人たちは犠牲となる処女を探していたのでした。

 

 それで、シムチョンは自分の身体を売って、その代わりに供養米300石を得ようと思ったのでした。しかし、シムチョンが日頃孝心の深い人だということを知った海の下の竜宮王のおかげで、シムチョンは助かりました。そしてシムチョンは竜宮の中で幼い頃亡くなったお母さんと再会しました。お母さんとの再会を終えたシムチョンは、蓮の中に入って再び人間世界に戻ることになりました。

 

竜王によって生き返ったシムチョン、王様に見染められ王妃となる

 

 シムチョンを乗せた大きな蓮の花を見た船乗りたちは、蓮の花を王さ様に捧げました。王様が大きな蓮の花を不思議そうに見ていると、蓮の花の中からシムチョンが出てきました。王様はシムチョンの神秘的な美しさと優しい性格に魅了され、彼女を皇后に迎え入れました。

 

シムチョンとシムハクギュの再会、娘に会えた喜びにでシムハクギュが目覚める

 

 皇后となったシムチョンは、お父さんを探すために目が見えない人々のための盛大なお祭りを行いました。この知らせを聞いたシムハクギュは、老いて衰弱していましたが、一生懸命お祭りへ向かいました。そしてシムハッギュはお祭りで娘のシムチョンと会うことができました。シムチョンと再会したシムハッギュは、再会の驚きと、嬉しさのあまり眼が開きました。

([네이버 지식백과]심청전(천재학습백과 미리보는 중학 문학) 参考)

 

 

《沈清伝》にまつわる韓国の観光地

主人公のシムチョンは、目の見えないお父さんのために、供養米300石をもらう代わりに、印塘水(インダンス)という海に身を投げます。
この印塘水は、物語の中に出て来る架空の場所ではなく、実際に韓国に存在する海だそうです。

 

仁川広域市甕津郡(オンジングン/옹진군)の白翎島(ペッリョンド/백령도)は、韓国でも国内旅行先として非常に人気のある場所なのですが、印堂水は白翎島と長山串(ジャンサンゴッ/장산곶)の間に実存するらしいです。

 

父親のために死を選ぶ少女《沈淸伝》

(NAVER より)

 

白翎島にある沈清閣(シムチョンガク)です。各界の考証過程を経て1999年10月21日に建てられました。
中には《沈清伝》にまつわる絵や作品が展示されていて、沈清閣はシムチョンが飛び降りた印堂水が目の前に見えるところに建てられています。

 

また、白翎島の頭武津(ドゥムジン/두무진)にはシムチョンの記念碑が建てられていて、そこには沈清の孝を称して人類救援の灯だと刻まれています。

 

沈清閣や記念碑が建てられたり、様々なコンテンツにリメイク・オマージュされるのは、それほど韓国で《沈清伝》が人気で、定番の昔話だからなのでしょうね。

 

日本でも読める!漫画にもリメイクされている《沈清伝》

 

漫画・小説アプリComico(コミコ)で毎週水曜日に連載している「彼女の沈清」(biwan原作、seri作画)の元ネタも、この《沈清伝》です。
(以下はコミコでの「「彼女の沈清」紹介文)

 

韓国の昔話、「沈清伝」を知ってますか?
生後7日で母を失った沈清(シン・セイ)は目の不自由な父のもとで貧しいながら可憐な少女に育つ。
15歳のとき父の目が見えるよう仏に願をかけ、供養米300石のために中国の船員に身を売り、印塘水の航路のいけにえとなり入水する…
果たしてそれは、事実でしょうか?

Comico(www.comico.jp/)より

 

ミステリーに展開されていて面白そうな作品です!しかも絵柄がめちゃくちゃ可愛いし綺麗です。
韓国の電子コミック・ウェブトゥーン(웹툰)風の作画で韓国の古典小説をモチーフにしているので、原作も作画も韓国の方かと思います。韓国では有名な話でも、しっかり元の内容を調べて現実に上手くリンクするように工夫して描いてるのだろうと思ったら本当にすごいですね。いや、この世の漫画家さん(原作さん原画さんその他皆さん)尊敬します…(急展開)

 

《沈清伝》は、今回紹介したドラマや漫画だけでなく、他にもドラマ化されたりパンソリ(韓国の伝統芸能)作品としても愛されています。
仁川にある白翎島は海の近くで景色も良いところなので、もし興味があったらぜひ韓国に行く際に寄ってみてください。
特にGWや連休に韓国旅行に行く方が多いと思いますが、最近はLCCもすぐ席が埋まってしまうので、韓国行きの航空券はなるべく早めに取りましょう!

 

以上、《沈清伝》の紹介でした。

 

 

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